4月始まりに描いた油絵が昨日ついに完成しました。
昨年父が亡くなったので、あまりにもショックで重く感じました。その数日後に母と相談して家族の思い出を絵として残すために描こうと考えて決めました。
元の写真は1994年のワシントンのリンカーン記念館の時にガイドさんに頼んで撮った家族の写真です。
28年前の写真ですので、当時の僕はまだ6歳の子供であるため、僕ら家族にとって貴重な写真であり、それを元に描きました。
背景や体の形、服などは慣れていましたので早く進みましたが、なにより大変だったのが肌の色です。
どこが濃くて薄いのか以前に自然的に見せるために描く事にかなり苦戦しましたし、特に目と唇が苦戦しました。
人間の肌を油絵で描いた事がなく、予想以上に時間がかかりましたし、元々はみんな平常心な表情でしたが家族の楽しい思い出を表したいと思った僕はそれをあえて微笑んで笑っているような表情にしたいと思い描き変えました。
さらに言えば、今までは水で溶ける油絵の具で描いたので水を溶かすだけで描いてきましたが、今回の家族の絵は特別なのでテレピン油を使って本格的に描きました。
お陰で自分が納得行けるところまで描けたので、完成した時は凄くうれしく感じて大喜びしました。
その喜びは今まで描いた絵の中でもかなり大きく、前回描いた三十号サイズのキャンバスで祇園祭の絵を完成させた以上の喜びを感じました。
今は乾かしている為に原画を家に持って帰る事ができませんが、乾き終えたら持って帰って家族に見せたいと強く思います。
今回の絵は間違いなく2022年最高傑作の絵と強く確信してます(マー君)。