2020年6月19日(金)のLPW総会におきまして、河田理事長から中山理事への代表交代が承認されました。
これまでの活動は継承しつつ、社会の変化に積極的に対応するLPWでありたいと思います。
今後ともみなさまのご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。
「若者と家族のライフプランを考える会・LPW」は2010年春に準備会をスタートし、同年10月に任意団体として設立されました。翌2011年6月には京都市左京区に事務所を開所しNPO法人として認証されました。
自立意欲を持ちながらも社会参加に不安を有する若者に特化した「新しい支援の場を」という目的を共有して下さる多くの皆様に支えられ、私、河田桂子は、設立当初から理事長職を務めさせて頂きました。この度2020年度通常総会を持ちまして、10年の活動を一区切りとし、次世代への理事長引き継ぎをさせていただきました。
今後は理事・特別顧問として「ライフプラン支援」の担当を続けさせていただく予定です。
交代につきましては数年前から様々な方にアドバイスを頂きながら準備を進めて参りました。
新理事長の中山泰輔はLPW事務所開所当初よりピアサポーターとしてIT分野、音楽プログラムに係わり、2019年からはLPW内の就労継続支援事業「あーと・すぺーす絵と音」のサービス管理責任者を務めています。またこの度のコロナウィルス感染緊急事態宣言に伴うテレワークの運営に貢献してくれました。
9年前、「東日本大震災」が発生し日本社会の新しい枠組み構築(パラダイムシフト)の時期にLPWは活動を始めました。今また「新型コロナウィルス」世界的感染拡大による「新常態(ニューノーマル)」という社会変革の時に若い理事長にバトンを渡すことを象徴的に感じています。
新しいLPWはこれまでの活動の継承と同時に、時代に応じた変化にも積極的に対応して参りますので今後とも皆様のご支援をお願い申し上げます。
NPO法人若者と家族のライフプランを考える会
理事・特別顧問 河田 桂子
私は不登校・ひきこもりや精神障害の当事者として、2011年より当法人の活動に関わってまいりました。
当初は満足に外出もできず、他者と関わる機会が持てなくなっていましたが、ピアサポーターとして活動する中で、沢山の方々と出会い、いくつもの貴重な体験をすることができました。
これまでお世話になった皆様には感謝の言葉もありません。
この10年間は、ひきこもりなど社会生活の困難を抱えた人たちを取り巻く環境が大きく変化した時期でもあります。
34歳や39歳といった年齢で区切ることが見直されるようになり、長期・高齢のひきこもりにもスポットライトが当たるようになりました。
特に去年は、8050問題や氷河期世代支援などの観点からも、ひきこもりに注目が集まった年でした。
そしてコロナ禍に見舞われた今年は、「巣ごもり」で外出ができないことや人と接することのできないことの辛さを自分事として感じる人も多く、ひきこもりへの認識の変化もあったのではないでしょうか。
社会全体が不安定になっている現在、誰もが社会生活に不安や困難を抱えながら生きる当事者と言っても過言ではないでしょう。
困難な時ではありますが、誰もが共有する課題として、個人と社会の関わり方が見直されていく端緒となることを願っています。
今この時、私が当法人の理事長という立場で出来ることは何なのか、日々模索しています。
当事者である私が理事長となることが何か特別な意味を持ち得るのだろうか、などと考えたりもするのですが、それはとんだ思い上がりであるようにも感じています。
ただ、一当事者にすぎない私も、周囲の皆様のお力添えによってこれだけのことが出来るのだ、という事例として誰かの記憶に残ることが出来れば何よりです。
まだまだ経験不足な私ですが、この大役を果たすため尽力させていただく所存ですので、是非ともご支援の程、よろしくお願い致します。
NPO法人若者と家族のライフプランを考える会
代表理事 中山 泰輔